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北海道商工会議所連合会
会 頭 岩 田 圭 剛 |
令和7年の新春を迎えるにあたり、謹んでお慶び申し上げます。
皆様におかれましては、日頃から道商連の事業活動に多大なるご支援・ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
昨年は、元日に能登半島地震が発生し、翌2日には、羽田空港で日航機と海上保安機が衝突炎上するなど波乱の年明けとなりました。改めて、被災地関係者の皆様に衷心よりお見舞いを申し上げますと共に、一日も早い復興をお祈り申し上げます。
一方、スポーツに目を転じますと、アメリカ大リーグで前人未到の50本塁打・50盗塁の「50−50」を達成し、2年連続3回目のMVPを獲得した大谷翔平選手や、パリ五輪で日本女子フィールド種目初の金メダルを獲得した北口榛花選手など、北海道ゆかりの選手達が世界の舞台で活躍されたことは私どもに取りましても大きな励みとなり、人々に勇気や感動を与えてくれるスポーツの力・魅力を改めて実感した年でもありました。
さて、本連合会は、コロナ禍の令和4年12月に第33期をスタートし、「Challenge for the future 〜 持続可能な未来への挑戦 〜 」を3年間のスローガンに掲げ、ニューノーマル時代に適応すべく「経済再生への挑戦」「経営環境変化・自己変革への挑戦」「持続可能な社会実現への挑戦」という「3つの挑戦」に「商工会議所の組織基盤強化」を加えた「4つの柱」で事業活動を進めて参りました。
第33期2年目の令和6年度は「時代の転換点 〜 飛躍・変革への挑戦 〜 」の事業方針のもと、道内商工会議所の経営支援体制の維持拡充に向けた取り組みの他、GX投資関連動向の情報収集と発信、デジタル分野・半導体分野の人材育成、食と観光の道外に向けたPRや販路拡大機会の確保、社会基盤整備の要望等、精力的に活動してきたところであります。
昨年の道内経済は、5月に北海道新幹線の札幌開業が「数年単位で遅れる」という衝撃的なニュースに見舞われた他、ドライバーの2024年問題によって多くの地域で路線バスの減便、物流トラックの配送回数削減が行われるなど暗い出来事があった一方で、6月には札幌市・北海道が「金融・資産運用特区」「国家戦略特区」に指定にされ、約40兆円とも言われる北海道へのGX投資の具現化と全道域でのGX関連産業集積に向けて大きく前進した年でもありました。
また、12月には千歳市がラピダス進出に伴う消費効果を2040年までの累計で約1,400億円と試算するまちづくりビジョン(案)を発表した他、国による同社への支援がこれまでの補助金9,200億円に加え、新年度には新たに2,000億円程度の出資が見込まれるなど、いよいよこの春に試作操業の開始が予定されているラピダス効果への期待も高まっております。
第33期の仕上げ(3年目)となる今年は、商工会議所会員の多数を占める中小小規模事業者の事業継続に向けた生産性向上や賃上げ原資確保に資する価格転嫁の促進など、足もとの課題解決に取り組むと共に、北海道経済を大きく成長・飛躍させる可能性を有する半導体やGXの関連産業に地元企業の参入を促す機会の創出や人材育成等、成長型経済への転換を加速して参りたいと思っております。
今年は、旭川市で「全国菓子大博覧会あさひかわ菓子博覧会(5/30-6/15)」が開催され、大阪では「大阪・関西万博(4/13-10/13)」が開催されます。道商連としても道内各地の商工会議所関係者皆様にご参加いただく機会をご提供したいと考えております。
また、来年の開催が決定した「全国商工会議所観光振興大会2026 in 北海道」の準備を本格的に進める年でもあります。
全国の商工会議所関係者に、道内の多くの地域・魅力に触れていただき、全道域にその効果を波及させる大会となるよう工夫を凝らして参りたいと存じております。
道商連といたしましては、様々な価値観が瞬く間に移り変わる時代の流れに取り残されぬよう情報収集に努め、各地商工会議所に発信し、中小小規模事業者から信頼される商工会議所、地域に必要とされる商工会議所づくりのお役に立てるよう、役職員一同、心を新たに取り組んで参る所存でおります。
以上、新年を迎えるにあたっての所信を申し述べました。
結びに、本年が皆様にとって実り多い素晴らしい一年となりますよう、心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
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