高速で安全、そして雪に強い



北海道新幹線がフル規格で実現すれば、札幌〜東京間が乗り換えなしの3時間57分で結ばれます。
一度に大勢の乗客を輸送でき、冬の豪雪時にも定時に目的地に着くことができます。
また、二酸化炭素(CO2)の排出量が非常に少なく、地球にやさしい交通機関です。

■高速性
現在の最高速度は、山陽新幹線「のぞみ」の300Km/hですが、JR東日本や西日本の試験車両では、400Km/h以上のスピードを記録しているものがあり、近い将来350Km/hで運行可能となります。この高速の新幹線により、札幌〜東京間が、3時間57分で結ばれます。

■北海道新幹線による到着時間

■交通機関別所要時間
区  間
新幹線
航空機
在来線
札幌〜函館
45分
2時間16分
2時間59分
札幌〜青森
1時間19分
2時間41分
4時間58分
札幌〜盛岡
1時間57分
3時間01分
7時間14分
札幌〜東京
3時間57分
3時間28分
9時間43分

※札幌・東京間前線フル規格で最高速度350Km/h、表定速度280Km/hただし、東京・大宮間は160Km/h、所要時間を20分として計算した。
※在来線は、各駅間における停車時間、乗り継ぎ時間を含んだ現行所要時間。(H10.6)
※交通機関を乗り継ぐ場合の所要時間、待ち時間を以下のようにした。
 ・空港における鉄道・バスの待ち時間15分
 ・空港における航空機の待ち時間25分
 ・乗り換え電車等の待ち時間15分
 ・札幌駅から新千歳空港までの所要時間36分
 ・空港から主要駅までの所要時間(連絡バス利用)
  函館空港から函館駅20分、青森空港から青森駅40分、花巻空港から盛岡駅50分

■安全性
旅客輸送にとって、輸送の安全性は、最も重要な要素です。
新幹線は、開業以来、他の交通機関に比べ、高い安全性を示しています。

■大量輸送能力
新幹線は1列車でジャンボジェット機の2〜3倍の輸送能力があります。しかも、東海道新幹線を例にみますと、現在、上下合わせて一日当たり(6時〜24時まで)300本以上の列車が運行しており、一日の輸送能力も抜群のものがあります。

輸送機関
列車及び機種名
座 席 数
新 幹 線
あおば16両
1,230席前後
のぞみ16両
1,320席前後
Max(2階建)12両
1,230席前後
航 空 機
B747-400
404〜568席
B747SR
528〜584席
A300、A300-600
298〜308席

■定時性
北海道にとっては、特に冬期間の輸送の確保が重要です。
新千歳空港のH9.12〜H10.2までの3ヶ月間の欠航便は352便あり、他の期間に比べ約4倍高い状況となっています。
新幹線は、雪害に強く、積雪地を走行する東北・上越新幹線でも遅れることは殆どありません。

■環境特性
新幹線は、乗用車、航空機などと比べると利用者一人当たりのエネルギー消費量が最も少なく、地球の温暖化の原因となっている二酸化炭素(CO2)の排出量も非常に少ない「地球にやさしい交通機関」です。

■経済波及効果
新幹線建設に伴う生産波及効果は、建設業、製造業を初め、あらゆる産業にまたがり、その効果は建設費の2倍以上になると見込まれています。