北海道商工会議所連合会
会 頭  岩 田 圭 剛



 平成29年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。

 昨年11月、北海道商工会議所連合会第10代会頭に就任致しましたが、改めて、商工会議所が地域に果たすべき役割の大きさを痛感しております。商工会議所の使命である地域経済の活性化と中小企業の活力強化に、全力で取り組んでまいる所存であります。

さて、北海道経済は、好調な観光が牽引し、全体としては緩やかな回復が続いております。特に、昨年3月26日、道民の大きな夢と希望を乗せて開業した北海道新幹線は、北海道経済に大きな刺激を与え続けております。

 しかし、依然として、地域、中小企業にとって、足元からの景気回復を実感するには至っておりません。また、全国を上回る急速な人口減少による過疎化の進展と労働力不足は、地方の疲弊に拍車をかけ、北海道の将来を揺るがす大きな問題となっております。

 こうした状況を踏まえ、私は、会頭就任に際し、今後3年間の基本方針として、「北海道創生!将来を見据えた地域経済の活性化」をテーマに掲げ、3つの視点から事業を展開することと致しました。

 視点1「地域経済活性化に向けた成長戦略の実行」
 道商連が平成26年に策定した「北海道成長戦略ビジョン」を着実に実行し、食の輸出拡大、来道観光客の受け入れ拡大、新産業の育成、ものづくり産業の振興に官民挙げて取り組んでまいります。

 視点2「中小企業の生産性向上・成長力強化」
 元気な中小企業が育ち、地域経済の核となってもらうためには、IoTやロボット等の最新技術を導入し、生産性向上を加速化しなければなりません。また、生産性向上の一環としまして、全道で「健康事業所宣言運動」を推進してまいります。喫緊の課題となっている人材の確保・育成強化については、道内46大学との連携事業を一層強化し、職業体験、インターンシップ事業などを通じて、若年人材の確保に取り組んでまいる所存であります。

 視点3「地域の暮らしと産業を支える社会資本の強靱化」
 昨年の台風災害により、改めて浮き彫りとなった北海道の社会資本の脆弱性を克服し、安全な地域づくりを推進するため、災害時の交通確保に向けた交通インフラの代替性確保や、将来を見据えた災害復旧事業の推進を図る必要があります。
 特に、主要都市間が結ばれていない道内高速道路のミッシングリンクの解消は、早急に解決しなければならない重要課題であります。

 その他、主要事業の取り組みとしては、

1.2026年冬季オリンピック・パラリンピックの北海道招致推進については、経済活性化の起爆剤とすべく、札幌を中心に全道各地で受け入れができるよう、招致活動を進めてまいります。

2.新幹線は、冬季五輪の招致を見据え、札幌開業の一日も早い前倒しを国をはじめ関係機関に要請してまいります。

3.国・道において検討が進められている空港民営化については、地域と空港とが連携し、地域経済の活性化に繋がることが肝要であります。空港の魅力をさらに高め、道内13空港の活性化を目指してまいります。また、北海道の交通体系が大きな転換期を迎えている中、交通機関の役割分担を含めた総合交通体系の構築は喫緊の課題であり、早急な取り組みを国、道に要請してまいります。

4.切迫した経営状況にあるJR北海道については、公共交通機関としての役割を十分に果たしてもらうため、経営の安定化に向け、国による手厚い財政支援を要請してまいります。

 以上、新年に当たって、私の所感の一端を申し述べましたが、社会経済環境が大きく変貌する中、地域が創意工夫し、地域の魅力を資産として活用することが、今まさに求められております。

 その先頭に立つのは、地域総合経済団体である商工会議所であります。我々は、地域を守り、企業を育て、雇用を支え、活力あふれる北海道の実現に邁進してまいります。

 皆様のより一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 結びになりますが、本年が皆様にとって実り多い素晴らしい一年となりますよう、心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。